Shimane Prefectural Hamada Business High School

【令和5年度 1学期 終業式】

7月21日(金) 令和5年度 1学期 終業式を行いました。

はじめに優秀な成績を収めた生徒への表彰を行い、終業式が行われました。

終業式では校長先生がt次のように話されました。

 今日で1学期が終了します。皆さん、自分の1学期はどうでしたか? ・充実していましたか? ・何を頑張りましたか? 先日、講師として学校に来られた方が「あちこちの学校に行きますが、浜田商業の生徒はよく挨拶をしますね。会う生徒、会う生徒がみんな大きな声で挨拶をしてくれました」と言われました。これを聞いて校長として嬉しかったです。しかし、私はまだ挨拶が充分にできているとは思いません。挨拶は心からの言葉でなくてはなりません。別日のことですが、企業経営者の方々と懇談会に参加した際「社会人として何が大切ですか?」と尋ねてみました。皆さんはどういう答えが返ってきたと思いますか? 「自分から挨拶すること」と皆さん言われました。当たり前すぎて拍子抜けしたのですが、考えてみると、自分から大きな声は挨拶できる人は他の能力、例えば意欲・主体性・コミュニケーション力・協調性・自己管理力・責任感・規範意識などの能力も高い傾向にあります。これらの能力に加えて、君たちには「他者を労る心、他者の身持ちを推し量れる力」や「謙虚さ」の能力を伸ばすことが大切だと思います。これら全ての能力は「人間力」です。「人間力」の高い人は「学力」も高い傾向にあり、「人間力」を高めることで「学力」も高まるのです。ところで、多くの3年生は高校最後の大会を終えていますが、野球部は、先週夏の大会があり負けてしまいました。部員たちは負けたその日、出雲から学校に戻り、疲れているにもかかわらずすぐに自主練習をしたそうです。私はこの行動を高く評価します。他の部でも、私の知らないところできっとこのようなことは行われているのでしょう。君たちの行く社会はこのような姿勢を高く評価します。人はよく見ていて結果だけを見ているのではありません。そのことを、皆さんにはぜひ覚えておいてほしいと思います。私は君たち一人ひとり素晴らしい才能と能力を持っていると思います。しかしまだ磨かれる前の原石です。皆さんは自分に自信がありますか?「ない」と答えた人は、今日その考えを改めてほしいです。「自分に自信がない」という思い込みがいかに危険か「ノミの跳躍実験」で説明しましょう。ノミを見たことがある人なら、ノミはやたらと跳びはねるということを知っていますね。実際ノミは高さ2mも跳び上がれるほどの跳躍力をもっています。そのノミを高さ50㎝ほどの容器に入れフタをするとどうなるか。最初は容器から出ようと勢いよくジャンプしますが、どれだけがんばっても越えられないと知ると、次第にジャンプしなくなり50㎝ほどしか跳ばなくなるのです。さらに驚くのは、容器のフタを取っても高く跳ぶことがなくなるということです。ジャンプする力はあるというのにです。皆さん自分に当てはめてみてください。「自分にできるはずがない」と思い込んでやらなかったり、やってもすぐに諦めてしまうことはありませんか? 「自分にはできない」という思い込みが、自分の限界を無意識のうちに決めてしまっているのです。自分の可能性に思い込みのフタをしてはいけません。やってできない人はいません。できないと思うからできないだけです。まずは自分を信じて取り組んでください。自分に限界を定めてはいけません。『為せば成る為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり』(江戸時代中期の大名、上杉鷹山の短歌)です。たとえ失敗してもいいじゃないですか。逃げずに取り組んだのだから。逃げずに立ち向かった自分を誉めてあげてください。実のところ失敗から学ぶことの方が、成功から学ぶことより多いのです。失敗することを気にしないでください。君たちには、失敗を恐れず果敢にチャレンジし、経験をとおして「人間力」を高めていってほしいのです。日々の授業や、部活動などに熱心に取り組んでいくうちに、おのずと君たちの人間力は成長していきます。頑張っているとき、自分は成長しているのだと信じてください。この夏休み、ここにいる約5人に1人がアルバイトをします。アルバイトの目的を見失うことなく、ルールを守って頑張って働いてください。働いて対価を得る喜びを知るだけでなく、多くの学びを得ることでしょう。最後に、貴重なこの夏休み、皆さんは何に打ち込みますか?価値あることに打ち込んで、有意義に過ごしてください。2学期の始業式に元気に会いましょう。」とお話しになりました。

 続いて、ALTのナイヨミ・ヘンピル先生の離任式が行われました。