Shimane Prefectural Hamada Business High School

令和3年度2学期 始業式

8月30日(月)2学期の始業式を行いました。始業式は各ホームルームで健康観察を行った後、放送により校長先生の挨拶と夏休みに開催された全国大会等の活動報告が行われました。その後、9月3日・4日に開催される学園祭の準備に取りかかりました。

校長先生の挨拶

皆さん、おはようございます。夏休み、元気で過ごしましたか?

昨年に比べると今年の夏休みは、やや長めの夏休みでしたが、どうだったでしょうか。猛暑が続いたり大雨が続いたり、過酷な自然環境の中でしたが、部活動や読書、家族で過ごす時間やアルバイト、その他、自分のしたいことに時間をかけることが出来たでしょうか。

1学期の終業式で、この1学期はいくつもの部活動が上位大会に進出したり、地域や中学校を巻き込んで練習や交流を行ったり、元気を盛り返してきたことが印象に残り、それぞれの部活動が自分たちの課題を見直して、魅力を発揮し始めた。と言いましたが、さらに、8月5日に和歌山県で行われた全国高等学校総合文化祭に出場した郷土芸能部は、全国2位に相当する文化庁長官賞という賞に輝きました。これは浜商の歴史でも初めてのことであり、島根県高文連郷土芸能部門でも初めての栄誉です。コロナ禍で練習や地域での公演が思うように出来なかったと思いますが、毎日毎日よく練習をしてここまで来たことを素晴らしいと思います。今後とも、奢ることなく謙虚に練習を積み、しっかりと伝統芸能を受け継いでいってください。

一方、「学習」については、まだまだ力を出し切っていない、課題が残っているよと言いましたよね。今一度自分の生活時間を見直して、2学期には「達成感」を味わいましょう。とも言いました。校訓の2番目に、「学習と部活動の両立に精進せよ。」とあります。しっかりやりましょうね。以上が1学期の確認でした。

さて、今日から2学期が始まりますが、2学期というのは、1学期から3学期の中で最も長い学期です。しかも、今週末に迫った文化祭や体育祭、10月には中学生を迎えるオープンスクール、11月には商業高校の集大成とも言える浜商デパート、さらには、球技大会や部活動の新人戦などもあげると、多くの特色ある行事や思い出になる行事が予定されています。

本来なら、みんなで和気藹々と楽しく準備に取りかかっていきたいところですが、今年も、ちょっと様子が違いますね。特に8月中旬あたりから新型コロナウィルスの影響は、デルタ株などの変異株が現れて、全国的に広がりを見せ、衰えることなく、ますます不安な要素が増しています。文科省や県教育委員会の、感染症対策を徹底し、教育活動を継続するという基本姿勢は変わりませんが、ただ、何かを実施すればリスクはゼロではありません。不測の事態が起こって中止や臨時休校になる可能性もあります。学園祭の実施ひとつをとっても、感染症対策ガイドラインに沿って実施可能かどうかを一つひとつ確認し、保健所等の関係機関にも問い合わせながら準備を進めていますが、最後は、皆さんの自覚ある行動が決め手です。今一度、感染症対策の基礎基本に打ち帰り、一人一人が自覚ある行動を取っていくしかありません。詳しいことはホームルームや各担当の先生方から具体的な指示があるので、しっかり聞いて実行してください。ついつい気が緩んで三密状態になったり、用もないところへ出かけたり、睡眠不足などで体調を崩したりしないように。けじめのある行動で元気に、先ずは今週末、思い出に残る学園祭をしましょう。そしてそれが次の課題の解決につながると信じています。コロナと向き合い知恵を絞って学校生活や行事を進めていきましょう。

特に3年生の皆さんは、このような状況の中で、就職にせよ進学にせよ自らの進路決定をしなければなりません。運が悪いとか社会が悪いとか嘆いていても何も始まりません。誰もが経験したことのない状況ですが、わからないなりに自分の頭でよく考えて、しっかりと意思表示や自己PRが出来るようになってください。2、1年生もやがて来る道です。先輩たちの後ろ姿を見ながら、今から問題意識を持って進んでください。

コロナ禍で思うようにならない日々に不安や愚痴をこぼしても、それはそれでよいと思います。でも、こんな風に考えてみたらどうでしょうか。それは逆転の発想です。こんな時代だからこそ、「今、必要とされることは何か。」「自分には何が出来るか。」この二つを意識し、それはどのようにしたら達成出来るのか考えることです。「今」を見つめるためには情報収集と観察が必要です。そして「自分」を探ることで自分の適正や特長がわかってきます。そこから始まる着実な努力は自分の基盤となって将来を支える実力に成長します。高校生活はわずか3年ですが、長い人生の中で急速に成長する大切な3年間でもあります。一日一日を大切にしてぜひやってみてください。

以上で始業式の話を終わります。