7月21日(木)令和4年度1学期の終業式が各教室で放送により行われました。
終業式では校長先生が次のように話されました。
「おはようございます。新型コロナウイルス感染症が本校でも猛威を振るっています。皆さん、いっそうの感染予防に努めてください。注意していても誰しも感染してしまうことがあります。感染した人を中傷したり差別したりすることのないようにしてください。
そのような中、今日で1学期が終了しました。皆さん、それぞれ自分の1学期を振り返ってください。
・何を頑張りましたか? ・達成できたことは何ですか? ・達成できなかったことは何ですか?
・夏休みと2学期に向けて頑張ることは決まっていますか? ・充実していましたか?
1学期の始業式で皆さんにした質問を覚えていますか?「皆さんは将来、どういう人になりたいですか?」でしたね。「将来の目標から、今、自分がなすべきことを考えて、諦めずに実行する」ようにも言いました。それにはまず、目標という「志」が必要です。「志」とは「将来どういう人になり、どう生きるか」ということです。未だ考えてない人は、考え始めてください。「志」は皆さんに主体性をもたらします。「志」を立てるにあたっては、自分の望みだけでなく、その望みが「地域や社会にどのように貢献できるか」という他者貢献の視点も加えてほしいと思います。この他者貢献の視点は、今後、皆さんが生きていく社会においてますます重要となってくることでしょう。私は浜商生である皆さんの将来に大いに期待しています。ところで、すべての人に平等に与えられているもの、それは何か分かりますか? それは「時間」です。
1日24時間、1ヶ月744時間、1年で8760時間になります。
この時間をどう使うかで、君たちのこれからの人生は大きく変わってきます。1日1時間でも、1年では15日分の時間になります。 人生を一日に例えてみます。君たちが真夜中0時に産まれたとします。人生が85年だとして、今の君たちは、1日の何時ごろを生きていると思いますか? 朝の4時過ぎから5時台です。まだ夜明け前なのです。これから、太陽が昇り、1日が始まるのです。これからの多くの時間をどう使っていくかは重要です。それは君たちの選択次第です。
「世界のHONDA」と称される本田技研の創業者、本田宗一郎氏はこう言っています。「時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者だ」と。流れる時間は誰しも同じです。しかし、限られた時間を漫然と過ごすか、将来への志をもって、将来の自分への投資だと思って、自分のプラスとなるよう有益に過ごすかは皆さんの選びです。本田氏はそれを「才覚とも言える」と説いています。そのような人は、偉人や大成者とならずとも、それなりの地位や名誉を手に入れる人となっているのがほとんどです。充実した毎日を過ごすため、時間の使い方についてじっくりと考えてみてください。
人が「幸せだ」と感じることができるのは、自分を肯定できたときです。それは充実感を得ているときでもあります。精一杯頑張ったにもかかわらず思うような結果が出なかったときでさえも、「精一杯頑張った」と自分が思えるときは充実した気持ちになり、満足感を得て自己肯定感も高まります。そして自分に「自信」がつき「幸せ」と感じるのです。
充実した有意義な夏休みを過ごした君たちと、2学期の始業式に、自信に満ちた顔で再開できるのを楽しみにしています。」
生徒は夏休みに向けて楽しそうな顔をしていました。
7月22日(金)夏休みの生徒の様子です。