12月22日(水)体育館で2学期終業式を行いました。
始めに各大会などで優秀な成績を収めた生徒に校長先生より伝達表彰されました。続いて校長先生のお話をいただきました。
校長先生は「 本当に皆さんがこの一年活躍したことを物語っていると思います。一人一人の課題はまだまだあると思いますが、全体的に見ると良いことの連鎖が起こっているように感じます。 学習面でも 少しずつ成果が上がってきました。 」
「1学期の始めに、校訓の2番目に、「学習と部活動の両立に精進せよ。」とありますが、昨年がコロナ禍のために、思うように学校生活が送れなかった分、今年は「充実感や達成感」のある学校生活が出来るように工夫しましょう、と言ってスタートしました。そして、そのとおり高校総体前後からいくつもの部活動が上位大会に進出したり、地域や中学校を巻き込んで練習や交流を行ったり、元気を盛り返してきました。それぞれの部活動が自分たちの課題を見直して魅力を発揮し始めました。さらに、夏休み中には全国高等学校総合文化祭に出場した郷土芸能部が、全国2位に相当する文化庁長官賞という賞に輝きました。これは浜商の歴史でも初めてのことであり、島根県高文連郷土芸能部門でも初めての栄誉です。2学期になっても連鎖は続き、弓道部は個人に続いて団体でも中国大会に出場、最近では、バスケットボール部が地区新人大会で優勝しエイトシードを獲得するなど、いよいよチーム競技にも良い連鎖反応が起きているように思います。文化部も、文芸部が全国大会の出場権を獲得する等、近年に無い活躍をしました。郷土芸能部も2年連続で全国大会出場を決めました。」
「一方、学習面については、まだまだ力を出し切っていない、課題が残っていると言っていましたが、少しずつ成果が上がってきました。スピーチコンテストや3年生の進路決定でも公務員試験の島根県職員や国公立大学の合格等々、努力が報われていると思います。全体的には3学期のさらなる向上を期待しています。」
「また、コロナ禍をきっかけに新たな動きが生まれたのも事実です。学園祭では生徒会が「 Brand New Season ~ 新しい時代へ ~ 」をテーマに掲げ、これまでに無い工夫に取り組んでくれました。
体育祭のライブ配信や浜商デパートでの「LIVE COMMERCE」(配信と通販)という新たな試みも生まれました。コロナと向き合って知恵を絞って学校生活や行事を進めた一年だったと思います。」
「ただ、校長室には良いニュースが飛び込んできますが、現実には、まだまだ苦労している人や悩んでいる人も多いと思います。しかし、この良い連鎖にのって、前向きに何かを始めてみませんか。大きな目標で無くても小さなことから一歩一歩積み重ねていけばやがて成果が現れてくると思います。これからやってみようというそんな皆さんに次の言葉を贈ります。『昨日よりも今日よりも明日は何かを変えてみよう』(よくある言葉ですが自分なりに語調を整えて標語のように作っておくのが私の趣味です)」
「もう一つ、校長の話はなかなか覚えてもらえないので宿題を出します。
1、2年生は知っていると思いますが、昨年度は、校訓の1番目を掲げて進んできました、今年は2番目の校訓を使いました。察しのいい人は3番目の校訓は?と気になると思います。
1、開拓者精神に徹し、気魄と情熱に燃えよ。
2、学習と部活動の両立に精進せよ。
3、明朗にして闊達、気品ある校風の樹立に努めよ。
このように3つを並べてみると、それぞれ視点が異なっていることに気付きませんか。そして、この3つはこの順番でなければいけない。説明できますか。浜商校訓に込められた謎を解いてください。答え合わせは3学期の始業式の日にしましょう。それでは、冬休みも元気で過ごしてください。以上で私からの話を終わります。」と話されました。